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「しもやけ」という病気を聞いた方も多くいらっしゃるかもしれませんが、皮膚科を受診される頃にはずいぶん症状が悪化されることが多いご病気です。特に多く受診される年齢層はご高齢・シニアの方だけでなく、寒い冬でも元気に外で遊べるお子さんたちです。
凍えるような気温の冬の時期や気温差が大きな冬のはじまり、冬のおわりにも起こる疾患です。症状が現れる場所は主に手や足先、耳です。「むずがゆい」「血色が悪い」「足の指が冷えきってしまっている」とおっしゃって受診される方が多いです。難治性である場合は全身性エリテマトーデスやシェーグレン症候群などの膠原病や全身性血管炎など、他疾患の可能性も検討します。しもやけはまずは予防がなによりも重要です。冷えきった部位に急激に熱いお湯をかけたり、湯たんぽ等であたためたりするのはかえって悪化する場合があるので要注意です。耳あてや手袋、厚めの靴下などで防寒すると大概のしもやけは改善しますが、症状が長引く場合には皮膚科で内服・外用治療を行います。また、皮膚がくずれてひどくなってきていまった場合は早めに皮膚科を受診しましょう。

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